こんにちは!
戦闘の無いRPG、ドット絵、和風、時間ループ、深いストーリー、これらの要素が好きな人には、「彼女は最後にそう言った」をおすすめします。
このゲームは、ドット絵で描かれた日本のある村の中で謎を解いていくゲームです。時間ループが絡んだ面白さ、涙を誘うストーリーにどっぷり浸ってみてはいかがでしょうか。
「最後に彼女はそう言った」のプレイレビュー
最後に彼女はそう言った というゲームの紹介をしていきます。
ドット絵、和風、RPG、感動のジャンルが好きな人にはぜひ1度やってみてほしいと思います。
物語の始まり
これがタイトル画面です。
タイトル画面は違いますが、ゲーム内はすべてドット絵です。
主人公は中秋晋太郎という名前の大学生男子で、待宵村という田舎の村が彼の出身地です。この村には、祭りの夜には死者がお面を付けて戻ってくるという言い伝えがあります。それから、山から降りてきて死者の送り迎えをすると言われている天狗が、この村のシンボルです。
晋太郎は高校までこの村の学校に通いましたが、卒業後は東京に出て東京の大学に通っています。
久しぶりに待宵村に待宵村のお祭りの日、村に戻ってきていた晋太郎の元に消印のない手紙が届きます。封筒の中には、「お祭の夜 展望台で待ってます」とだけ書かれたノートの切れ端が一枚入っていました。
その手紙の差出人は「相楽七海」と書かれていましたが、彼女は4年前に死んでいるのです。この不思議な出来事が物語の始まりです。
プレイヤーはシンタローに行って欲しい場所をタップすると、勝手にジグザグに進んでくれます。物を詳しく調べたいときもタップすればOKです。長押しして移動させたり、上下左右ずつプレイヤーが移動させたりしなくていいのが楽で、ストーリーをスムーズに進める助けになりました。
ゲームプレイ画面とシステム
これがプレイ画面です。
シンタローが何かを見たり人から何かを聞いたりして、それが重要な情報であれば自動で「キオク」されその情報が読み返せるようになっています。
「キオク」は、新しい情報を得ると新しく上書きされていくので、プレイヤーが更新する必要はありません。この点も、手がかりとなる情報を見落とさないのに役立ちました。
シンタローが出会う人物の基本的な情報も「ジンブツ」から読み返せるようになっています。
「実績」は全部で20用意されています。
ゲームをやめるときは右下からセーブして終わります。
ナナミはシンタローと同じ中学3年の夏に村の湖で溺死し、それは事故として処理されました。シンタローはお祭りでにぎわう村で、手紙を受け取った理由を知るために、そしてナナミの真相を解き明かすために奔走します。
ですが、解き明かそうと頑張っている間に夜の12時が過ぎます。
シンタローの意識が遠のいて目覚めると、なんとまた同じお祭りの日が始まります。
このように、このゲームには時間ループの要素がありますので、ループもののフィクション作品が好きだという人もよ楽しめると思います。序章から第5章までをクリアするとエンディングを見ることができます。そして達成度が表示されます。
ですがさらにその先のストーリーが用意されていて、そちらが本当のエンディングです。
エンディングを目指して
RPGですが、戦闘はなく会話や選択肢によって進んでいきます。このように、話す必要がある人物には!マークがついています。
会話やモノローグを見ていれば次にどういう行動を取ればよいのかが分かりやすく示されています。村の地図も複雑ではなく、案内板もあります。
また最初の章では、村内全域を見られるわけではなく、進めないようになっている地点があります。最初から村の全域の情報を見られても私の場合は混乱するので、進めないようになっていたのも良かったと思います。
このように、プレイヤーに親切につくられているので、割と簡単で、サクサク進めていくことができます。
日本の村や、お祭りといった設定ですので、和風の世界観が楽しめます。いくつかあるBGMのうち、特に1つ和風なBGMがあってとても気に入りました。
時間のループの中で実績をどうとるかもちゃんと説明されます。
またトゥルーエンディングを見た後にも何度もプレイし直せるようにもなっています。
個人的には、村の中でもっとアイテム探しのような要素があったらもっと良かったです。村の中という限られた範囲の中でもかなり楽しめるのだということが分かったからこそ、そこにもっともっといろいろな要素を詰め込めるかもしれないと思いました。
まとめ
このゲームにはある動物が出てくるのですが、個人的にその動物の動きがとても可愛くて好きでした。村人たちそれぞれの立場や個性が良く生きていましたし、時間のループがうまく使われた深いストーリーです。
泣きました。
本当に。トゥルーエンドを見た後には自分も救われた気分になりました。
日本人にとって、日本の夏の空気やお祭りはなじみ深いものです。そんな和風の世界観に、プレイヤーがすぐに入り込めるように作られていると思います。
このゲームは進めるのが簡単で、ノベルゲームをやっているような感じでもあります。簡単だとつまらないなんて言う人もいるかもしれません。ですが、そういう人でもストーリーを目的にやってみて欲しいゲームです。