スマホのスペックよりも端末価格の安さを優先する人も多いでしょう。
今回は「ハイエンドよりもコスパの高いスタンダードモデルが良い」と思っている方にぴったりな「AQUOS sense2」のレビューです。
端末価格が安いだけでなく「カメラのスペックは?」「ゲームや動画はサクサク動く?」といった気になるポイントについても徹底的に紹介するので参考にしてみてください。
目次
AQUOS sense2の外観はとてもシンプル
AQUOS sense2のデザインは割と平凡な感じです。
そもそもデザインでスマホを選んでいないので私自身はあまり気にしませんが、今どきのスマホのような「画面占有率の高いディスプレイ」といった感じではありません。
ただ最近多い大画面スマホといったわけではないので片手でも持ちやすく、重量も155gなので手に馴染みやすい扱いやすいスマホといえるでしょう。
(写真にヒビのようなものが写っていますが、あれは画面保護シートの傷です)
端末にアルミを採用しているので耐久性が高く、長く使えるという意味でも私にはちょうど良いスマホといえます。
背面のデザインはこんな感じです。
左上にカメラとライトが付いています。
アウトカメラは1つで特に写真に力を入れているスマホではありません。
「光の反射で美しく見える」といった感じではなく、のっぺりとしたデザインですね。
AQUOS sense2の基本スペックを確認
AQUOS sense2の基本スペックは以下の通りです。
機種名 | AQUOS sense2 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ SDM450/1.8GHzオクタコア |
OS | Android™ 8.1 |
RAM/ROM | 3GB/32GB |
サイズ | 約71×148×8.4mm |
バッテリー容量 | 2,700mAh |
ディスプレイサイズ | 約5.5インチ |
解像度 | 2,160×1,080(FHD+) |
リフレッシュレート | 不明 |
重量 | 約155g |
ディスプレイタイプ | IGZO |
おサイフケータイ | ◯ |
防水 | IPX5/IPX8 |
生体認証 | 指紋/顔 |
「ザ・ミドルスマホ」といった感じのスペックですね。
スタンダードモデルのスマホはどのメーカーも出していますが、その多くは「カメラだけは凄い!」みたいな偏ったスペックを持つモデルが多い印象があります。
その点AQUOS sense2は「際立った点はないが、全体的なバランスを整ったモデル」といえます。
メモリ3GB、ストレージ32GBと重たいアプリゲームを快適にプレイするには不十分なスペックかもしれませんが、日常的な利用であれば事足ります。
「おサイフケータイ」や「防水機能」「指紋/顔認証」も備わっていますし、ディスプレイは5.5インチなど、価格を考えれば十分なスペックといえるでしょう。
使い方にもよりますが、私自身使用する中でストレスを感じることは少なく、全体的に機能が整っているので不便なく使えています。
ゲーミングスマホというわけではないので、「もっとサクサク動くスマホが欲しい」という方は上位モデルの「AQUOS zero2」などがおすすめです。
関連記事:ゲーミングスマホのおすすめ機種一覧!価格・スペックから総合評価
AQUOS sense2の同梱物もチェック
写真はないのですが、AQUOS sense2にスマホ端末以外の同梱物はありません。公式サイトのスペック表にも「同梱品なし」と表記されています。
なので、AQUOS sense2を購入する際は「USB Type-C」の充電ケーブルを用意してください。
イヤホンなども付属していないので、必要なものは別途購入が必要です。
カメラ性能に際立ったメリットは感じられない
AQUOS sense2のカメラについてはあまり期待しない方がいいと思います。
画素数は1,200万画素(アウトカメラ)となっていますが、実際に撮影した写真をみながら具合を確かめてみてください。
まずは、「料理」を撮った写真です。
近くの物を撮ったときの感じはこんなもんです。
撮影モードの設定も可能ですが「くっきり」や「ふんわり」「近付いて」など漠然としており、「風景」「食事」など具体的なシチュエーション別に設定が区分けされているわけではありません。
私は料理を写真に撮ってSNSにあげることはないので、別に構わないのですが、「綺麗な写真が撮りたい」「インスタ映えする料理を撮りたい」といった場合には、あまり向いていません。
次に、遠目の風景を撮影した写真です。
風景なのである程度ごまかしの効く部分もありますが、「スペックの高いカメラなら、もっと良い写真が撮れるな」とははっきり思います。
次に、スポーツの写真です。
素早い動きになるとかなりブレてしまいます。遠目から撮影したこともあるのですが、スポーツ観戦で良い写真を撮るのは別のカメラがおすすめです。
私もちゃんとした写真を撮るときは、別にミラーレス一眼を用意しています。
記録用の写真程度なら事足りますが、本格的な写真撮影をスマホでしたい方は別の機種がおすすめです。
動画はサクサク動くので快適な視聴が可能
動画については全く問題無くサクサク動いてくれます。YouTubeやVODの映像コンテンツも快適に視聴可能です。
ディスプレイは5.5インチと今どきのスマホにしては小さい方ですが、私はデスクトップPCとタブレットを持っているので本格的に映像を楽しむ場合には、そちらを使うので問題ありません。
「めちゃくちゃ綺麗!」と驚くほど画質が良い訳ではありませんが、そこはシャープ独自のIGZOが頑張っているので、最低限の仕事はきっちりとしてくれます。
ゲームアプリは一般的なものなら問題なくプレイできます
ゲームプレイに関しては「問題なく使える」という程度です。
「めちゃくちゃサクサク動く!」と驚くようなスペックではありません。何しろメモリは3GBですし、リフレッシュレートもそこまで高くはないはずなので….。
ただ、一般的なアプリゲームであればストレスなく利用できます。
パワプロではタップでカーソルを動かしてバッティングをするという操作になるので、スマホのスペックが重要になってくるとは思いますが、こちらについても問題ありません。
全てのゲームで試したわけではありませんが、普通の遊ぶ程度であれば問題なく使えるでしょう。
ただ、重たいアプリゲームやオンライン対戦型ゲームになると、スペックの物足りなさが目立ってくるかもしれません。
ゲームメインでスマホを選ぶ場合には、メモリやリフレッシュレートなどを重視して、ハイエンドモデルを選んだ方がいいでしょう。
関連記事:ゲーミングスマホのおすすめ機種一覧!価格・スペックから総合評価
AQUOS sense2を使うメリット
スタンダードモデルとして価格とスペックのバランスが取れたAQUOS sense2ですが、実際に使ってみてわかったメリットとしては以下の3つがあります。
- 端末価格が安い
- 「あの機能がない!」といったことがない
- かなり丈夫で長く使える
1つずつ詳しくみていきましょう。
メリット①:端末価格が32,400円と非常に安い
AQUOS sense2の端末価格(au)は675円×48回=32,400円です。
近頃のハイエンドモデルが10万円を軽く上回ることを考えるとかなりリーズナブルですよね。
分割でスマホを買うと、毎月の通信費に加算されて負担になってしまいますが、これぐらいなら全く影響ありませんし、なんなら一括で購入してもいいぐらいです。
こういうタイプのスタンダードモデルは他のメーカーでもありますが、国内メーカーのスマホで3万円台なのは他に見当たりません。
「スマホは欲しいけどできるだけ安く抑えたい」「並みの機能で良いから端末価格は安くしたい」といった人におすすめです。
メリット②:「あの機能がない!」といったことがない
端末価格が低いとスマホのスペックが低くなるのは当然ですが、他メーカーでよくあるのは「カメラだけはハイエンド並!」みたいな歪なスペックを持つスマホです。
そういったモデルではかなりの確率で「おサイフケータイがない」「防水機能がない」「耐久性はイマイチ」など問題を抱えていることが多いです。
もちろん機能を絞ってターゲットを明確にしているので、そういったスマホがぴったりな人もいるでしょう。
しかし、私はスマホに対して「全体的に最低限の機能がある」ことを求めているのでAQUOS sense2のようなスマホがぴったりでした。
「おサイフケータイ」があればスマホ1つでお買い物ができるようになりますし、今のところ長く使っても不具合や故障なども起きていないので耐久性もバッチリです。
使っている中で「あの機能がない!」といったストレスが生じたことがないので、価格を抑えながらも全体的にバランスの取れたスペックを持つスマホといえるでしょう。
メリット③:かなり丈夫で長く使える
AQUOS sense2の防水機能は「IP58」と十分で、ボディにはアルミが採用されているので強度も高くなっています。
スマホが故障すると修理や交換で軽く数万円がかかってしまうので、耐久性に関してはかなり重要視しているのですが、今のところ長く使っても壊れていないのでかなり丈夫だと思います。
私は週末にサイクリングを楽しむのですが、その時にはポケットにスマホを携帯します。
汗などで湿ったりもするのですが、そういったハードな使い方をしても不具合などが起きたことはありません。
使い方にもよるとは思いますが、「壊れにくい」というのはコストに直接的に影響を与えるので、そういった意味ではコスパの高いスマホといえます
AQUOS sense2を使うデメリット
AQUOS sense2のデメリットとしては以下の3つがあります
- カメラの性能はイマイチ
- 高い処理能力が求められるアプリやゲームなどには不向き
- 文字入力がイマイチ(慣れれば大丈夫)
こちらも1つずつ詳しくみていきましょう。
デメリット①:カメラの性能はイマイチ
普段写真を撮るときはミラーレス一眼をメインで使っているので、差を感じやすいというのもありますが、スマホカメラとしてのスペックはイマイチです。
TwitterやInstagramで撮影した写真をアップロードするのが好きな人はもう少しカメラ性能の高いスマホを選んだ方が良いと思います。
デメリット②:高い処理能力が求められるアプリやゲームなどには不向き
AQUOS sense2のメモリは3GBと近頃のスマホとしては低いスペックの部類に入ると思います。
普通のアプリやゲームであれば問題なく快適に操作できますが、高い処理能力が求められる場合には、ストレスを感じるかもしれません。
私自身深くアプリゲームをやり込むタイプではないので、そこまで気にすることはありませんが、スマホを選ぶ基準に「ゲームを快適にプレイしたい」という条件がある人は別の機種がおすすめです。
関連記事:Galaxy(ギャラクシー)S10はゲームに不向き!失敗しないスマホの選び方
デメリット③:文字入力がイマイチ(慣れれば大丈夫)
これは私がiPhoneからAQUOS sense2に乗り換えた時に感じたことです。
やはりタッチ操作という点でいえば、iPhoneが圧倒的に優れていると思いました。
というのも、文字入力についても最初はストレスを感じることが多く、思い通りに行かないことが多々あったからです。
今では慣れたので、あまり気にしていませんが、購入直後に操作した際、少しガッカリするかもしれません。
AQUOS sense2を2年以上使い続けた正直な感想
私はスマホにあまり多くを求めていないので、とにかく「安くて使いやすい」という点を最重要視していました。
その中でAQUOS sense2を選び、2年以上使っているのですが、特に大きな問題もなく快適に使えています。
価格が安いので際立ったメリットというのはありませんが、全体的に抜け目なく機能が揃っており、スペック自体は高くないですが、使い勝手は良いと思います。
【まとめ】AQUOS sense2は「安く」「バランス良く」が最大の特徴
AQUOS sense2について詳しくレビューしていきました。
端末価格がかなり安く、バランスよく機能が備わっているので「スマホ初心者の方」や「スマホ代を安く抑えたい方」におすすめの端末です。
しかし、スペック自体はそこまで高くなく、カメラも必要以上のことはできないので、より高い性能を求める方は別の機種がおすすめです。