今回ご紹介するスマホ機種は”SONY”の『Xperia XZ(エクスペリア エックスゼット)』です。発売されてから3年ほど経つ機種ですが、今でも現役で使うことができる優れた機種になります。
とはいえ古い機種のため、
「写真撮影の画質はキレイなのか?」
「最新のスマホゲームは問題なく動作するのか?」
といった疑問を持たれるユーザーも多いことでしょう。
そのため、購入当時(2017年)と現在(2020年)両方での評価を正直にお伝えしていきます。安くなったスマホを狙っている方はぜひ選択肢の1つにしてみてください!
目次
Xperia XZは大きさとスマートさを兼ね備えたデザイン
まず、”SONY Xperia XZ”の外見は縦が約15cm、横が約7cmと縦長のデザインとなっています。縦横比が2:1というのは、発売された2016年からするとかなり縦に長いスマホですね。
また、サイズとしてもかなり大きな部類に入りますが、厚みは8mmほどと非常に薄くできているため、重さが160gほどと軽量です。
肝心の液晶モニターの部分は縦が約11cm、横が約6.5cmのため、最新の機種と比べて面積が小さくなっています。
そのため、YouTubeなどの視聴でユーザーが不満に感じるかもしれません。
背面は非常にスマートな印象を受けるデザインです。
中央に”XPERIA”の刻印があり左端にカメラレンズと3つのセンサーが搭載されていて、右側面には指紋認証付きの電源ボタンがついていいます。指紋登録をしておけば素早くロック解除が行うことも可能です。
SONY Xperia XZの基本スペックを確認
“SONY Xperia XZ”の基本スペックは以下の通りになります。
機種名 | SONY Xperia XZ |
CPU | MSM8996/2.2GHz×2コア+1.6GHz×2コア |
OS | Android™ 6.0 |
RAM/ROM | 3GB/32GB |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約146mm×約72mm×約8.1mm |
バッテリー容量 | 2,900mAh |
ディスプレイ | 約5.2インチ トリルミナスディスプレイ® for mobile/LCD |
解像度 | 1,920×1,080(207万3,600画素) |
リフレッシュレート | 60Hz |
重量 | 約161g |
お財布ケータイ | ○ |
Bluetooth® | ○ |
生体認証 | 指紋 |
対応通信規格 | 4G LTE/WiMAX 2+ |
接続端子 | USB Type-C×1/ヘッドセット接続端子×1 |
古い機種ながら、メモリが3GBと充分なスペックに加え、ディスプレイ解像度が1,920×1,080のFullHDに対応しています。
充電端子はUSB Type-Cなので、ご注意ください。
スペックとしては、2020年現在でも最新のゲームを充分に楽しめますし、いくつかのアプリを開いていても正常に動作し続けます。
また、サイズの割りに軽量な作りとなっているため、手に持ちやすくなっています。
SONY Xperia XZの同梱物もチェック
同梱物は”取り扱い説明書”と”ソニーモバイルTVアンテナケーブル02”のみになります。充電器が付属しないため、別途でUSB Type-C対応の充電器を購入する必要があります。
※USB Type-Bではないのでご注意ください。
以下記事で紹介しているアダプタが僕も愛用していて非常におすすめ。
関連記事:スマホ充電アダプタ『PowerPort Atom PD1』を全力おすすめする理由【ANKER】
カメラは高速オートフォーカス機能搭載で画質もキレイ!
“SONY Xperia XZ”には、一眼レフカメラで知られるソニーの技術で開発された”Gレンズ”と、”CMOSイメージセンサー”、”レーザーAFセンサー”、”RGBC-IRセンサー”の3つのセンサーが搭載されています。
これにより、うす暗いシーンでの高速オートフォーカスを可能にし、オートホワイトバランスを光に応じて調整を可能にしました。
試しに桜の花を間近で撮影してみました。
昼間などの明るいシーンでは、被写体をかなり近づけて撮影することができます。拡大しないと画像の粗さには気づきにくいため、スマホカメラとしては充分な性能です。
続いては大きなビルを遠くから撮影。
遠くからでも綺麗に撮影できています。この写真は暗がりで撮影しましたが、センサーによる補正により綺麗に撮ることができました。
しかし、真っ暗なシーンとなると一気に厳しいようで、補正しても黒塗りに近い写真になってしまいます。
また、置物などの小さいものを近くで撮影することもある程度妥協しなければいけなく、どうしても小さいものを近づけて撮影すると、うっすらとピンぼけしてしまいます。
加えてデジタルカメラや一眼レフカメラと比べて、きちんとした照明を用意しないと全体的に暗めの写真になりがち。
ただ、これは”SONY Xperia XZの問題”というよりどのスマホ機種にも言えることで、現在は撮影後でも簡単に編集できるため、そこまで深刻な問題とも言えません。
動画の画質や処理速度について
“SONY Xperia XZ”できちんとYouTubeが見れるか心配な方もいることでしょう。ですがご安心ください。
YouTubeの動画は基本1,920×1,080のFullHD画質以下のため、画質の問題はありません。また、処理速度も充分で、ストレスなくYouTubeを見ることができます。
実際に使っていてカクツキを感じたり読みこみが遅かったりすることは多少ありますが、それは”SONY Xperia XZのスペック”が問題なのではなく、”ネット回線”に問題があると考えるほうが妥当です。
Xperia XZは重いゲームのプレイには向きません
“SONY Xperia XZ”で最新のゲームアプリを楽しむことができます。重めのRPGやFPSゲームでもプレイすることができました。
しかし、画質はある程度下げた場合です。
実際、FPSゲームで人気のある「Call of Duty: Mobile」をプレイしてみましたが、画質を一番低い設定にしないと、プレイ中にカクツキを感じます。
加えて、長時間プレイしていると発熱することも。プレイするゲームによっては携帯カイロくらいには熱を持つので注意しましょう。
ただ読みこみ等は速いため、対戦ゲームでもすぐに試合を始めることができます。
また、当然ミニゲーム系のアプリならサクサクと動かせるため、重めのゲームをやらないユーザーにとってはまったく問題ないスペックの機種になります。
「SHADOWBURSE」をプレイしましたが、アニメーションは綺麗に表現されていました。この程度の負荷であれば、問題なくプレイできます。
もしゲームプレイ用のスマホを求める場合は、以下の記事を参考にしてみてください!
関連記事:ゲーミングスマホのおすすめ機種一覧!価格・スペックから総合評価
SONY Xperia XZを使うメリット
次に、”SONY Xperia XZ”を使うメリットをご紹介します。メリットは大きく分けて3つ。
- 現役機としても充分使えるスペックである
- バッテリーを長持ちさせる”STAMINAモード”を搭載している
- ハイレゾ対応機種である
メリット①:現役機としても充分使えるスペックである
まず、前述した通り重めのスマホゲーで酷使するような場面がなければXperia XZは現役でもバリバリ活躍します。
写真撮影では、低価格帯の最新機種にも負けない3つの優れたセンサーを搭載しているため綺麗な写真を撮影することも可能で、動画視聴でも大手動画サイトであるYouTubeの動画が現状1,920×1,080のFullHDが主流となっているため、「ディスプレイの画質が足りない!」といった不満はありません。
そのため、連絡手段やネットサーフィンのみの使用なら、”SONY Xperia XZ”で充分です。
メリット②:バッテリーを長持ちさせる”STAMINAモード”を搭載している
次に、あまり知られていない”STAMINAモード”に触れます。
”STAMINAモード”はバッテリーを長持ちさせるための機能で、就寝中などの長時間充電によるバッテリーの負荷を軽減してくれます。
仕組みとしては、使用ユーザーの充電の習慣(充電器に長く接続している時間帯)を学習することで、充電速度を調整しバッテリーに優しい充電方法をしてくれるというもの。
例をご紹介すると、朝7時に起床(充電終了)する習慣があるユーザーなら、夜21時に充電を始めると10時間ピッタリに充電が完了するように、残りのバッテリー残量を考慮して充電してくれます。
実際、僕は3年間使ってきてバッテリー交換をしたのは1度だけ。
自分で言うのも何ですが、僕はかなりのヘビーユーザーで、朝100%あったバッテリーを1日のうちに使い切ってしまうことが当たり前でした。
そのためバッテリーにはかなりの負荷をかけていましたが、それでも2年以上持ちました。
また、バッテリー交換から1年ほど経ちましたが、現在のバッテリーの持ちはものすごく良いです。
メリット③:ハイレゾ対応機種である
次に、ハイレゾ対応機種であることが挙げられます。
最近ではスマホがハイレゾ対応であることが当たり前になってきて、それに伴いイヤホンやヘッドフォンでも当たり前になりつつありますね。
とは言え、まだ低価格帯のスマホだとハイレゾに対応していないことが往々にしてありせっかくハイレゾ対応のイヤホンを持っていても宝の持ち腐れになりがち。
しかし、”SONY Xperia XZ”は低価格でありながらハイレゾに対応し、かつBluetoothにも対応しているので安心です。
そのため、煩わしいコードに邪魔されず、外出中でもハイレゾ音源での音楽鑑賞を楽しむことができます。
SONY Xperia XZを使うデメリット
次に、”SONY Xperia XZ”を使うデメリットをご紹介します。デメリットは大きく2つ。
- 液晶モニターが小さい
- 重めのスマホゲーは難しい
デメリット①:液晶モニターが小さい
まず、液晶モニター部のサイズが小さいことが挙げられます。
“SONY Xperia XZ”自体のサイズはかなり大きめなのですが、肝心の液晶モニターが一回り小さめのスマホのサイズ並みです。
古い機種のため、周りのフレームが大きくできていることが原因です。
そのため、ゲームで遊んでいるときやYouTubeを見ているときに、画面の大きさに不満を感じるかもしれません。
画質等は充分な性能なのですが、画面サイズとなるとどうしようもありません。
デメリット②:重めのスマホゲーは難しい
重めのスマホゲーは難しいことも当然デメリット。
前述した通り、FPS系ゲームは画質を下げなければいけません。加えて、ひとつ前にご紹介した”画面サイズ問題”もあるため、非常に画質が悪く見えてしまいます。
そのため、対戦ゲームとして敵の視認性が重要になってくるFPSには不向きな機種になります。
SONY Xperia XZを3年使い続けた正直な感想
“SONY Xperia XZ”を3年以上使い続けてきた感想としては、「今でも現役として使える」の一言に尽きます。
実際には3年目以降はサブ機として使っていますが、それでもちょっとしたゲームや動画視聴に使っています。
もちろん、購入当時はトップクラスのパフォーマンスを持つ機種でした。
学生であった僕は、通学中の電車内でスマホゲームに勤しんだり、夜ベッドに寝転がりながらYouTubeを見たり、音楽を聴いたりしていました。
現在でもランニングをする際に、音楽プレイヤー代わりにも使っています。
サイズが大きい機種にしては軽量のため、ポケットに入れても重く感じませんし、走りの邪魔になりません。
愛着があるだけなのかもしれませんが、それだけ使い勝手が良い機種だと感じています。
【まとめ】SONY Xperia XZは古い機種だがまだ現役で活躍できる!
今回は、“SONY Xperia XZ”のレビューをしました。
結論として、”SONY Xperia XZ”はやや制限はあるものの、今でも充分に使うことができる機種になります。
写真撮影に動画視聴も、よほどのこだわりが無ければ問題なくできることでしょう。また、ゲーム機としては現在の最新機種にはスペック面で劣るものの、動作の軽いゲームならガンガン遊べます。
ただし当たり前ですが、2016年発売の機種なので新品を購入することはできません。
既にスマホを持っているユーザーがサブ機として当機種を購入するのは、選択肢としてアリです。
- 低価格帯のスマホがほしい
- シンプルに写真や動画を楽しみたい
こういった方はぜひSONY Xperia XZを購入してみてください!